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トッパンホール:アレクサンドラ・スムviolin リサイタル [音楽時評]

7月31日,トッパンホールにアレクサンドラ・スムのヴァイオリンリサイタルを聴きに行って来ました.先日の武蔵野文化会館小ホールでのダルバの聴きづらかったリサイタルの不快感を吹き飛ばしてくれる好演でした,

昨年,1度,東京都港区のホールで聴いたことがあり,今回もぜひ聴きたいと思ったのです.なお,今回の来日では,東京都交響楽団のプロムナード・コンサート(8月4日)に出演して,ブルッフのヴァイオリン協奏曲を協演する予定です.

スムの使用楽器は,以前,レオニダス・カヴァコスが使っていた1785年製のガダニーニだそうです.
なお,ピアノ伴奏はフランソワ・ランブレでした.

プログラムは,
シューマン:   ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 op.105
グリーグ:     ヴァイオリン.ソナタ第3番 ハ短調 op.45
          ※※※※※※※※
プロコフィエフ:  5つのメロディ op.35 bis
ルトワフスキー: スビト
ラベル:      ツィーガーヌ
でした.

最初のシューマン第1番は,先日のダルバの演奏した第2番の方が傑作といわれて総体的には地味な感じですが,スムのビロードのような美麗な音が,この曲をグンと引き立たせました.
この曲の初演は1852年3月21日に、ゲヴァントハウスのマチネ公演でダヴィットとクララによって行われたといわれます.

Mit leidenschaftlichem Ausdruck/Allegretto/Lebhaft の3楽章構成ですが,2つの楽器のバランスが図られ,簡潔な中にも、力強さや情熱的なものを感じさせる曲で,第3楽章のコーダで第1楽章の第1主題が回想されて,全曲の統一が図られています.
譜面台をたてての演奏でしたが,曲の構成を理解した見事な演奏でした.

グリーグの第3番は,グリーグのヴァイオリン・ソナタ中最も有名で演奏機会の多い曲です.初演は,依頼者のイタリヤ人ヴァイオリニストではなく,1887年12月10日ライプツィヒで,ロシア人ヴィルトゥオーソアドルフ・ブロツキーとグリーグによって行われています.グリーグはこの曲を愛していたといわれます,
曲は,Allegro molto ed appassionato/Allegretto espressivo alla romanza/Allegro animato の3楽章構成で,
The first movement is characterized by its bold and heroic opening theme.The agitated opening theme is contrasted with a more lyrical secondary theme. The second movement opens with a serene piano solo in E major with a lyrical melodic line. In the middle section, Grieg uses a playful dance tune. The finale is written in sonata form with coda but lacks a development section.
と解説されています.
とにかく,ブラームス,フランクと同時期に作曲された19世紀後半の3大ソナタと言われていますが,
スムはたいへん曲の構成を把握した,表現力豊かな好演を聴かせてくれました.

後半のプロコフィエフの5つのメロディ,ルトワフスキーのスビト,ラヴェルのツィガーヌは解説をしませんが,とりわけツィガーヌは冒頭の長いヴァイオリン・ソロが見事な有名曲ですが,それぞれを表情豊かに聴かせてくれました.

ドイツ,ノルウエー,ロシア,ポーランド,フランスの曲の綺麗なヴァイオリン独奏をたっぷり楽しんだ一夜でした.
8月4日のブルッフが今から楽しみです.

 


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