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サントリーホール:都響プロムナード,チガーン指揮,スムvn [音楽時評]

8月4日,サントリーホールに,東京都交響楽団プロムナード・コンサート,ユージン・チガーン指揮,アレクサンドラ・スムViolin を聴きに行って来ました.

出演者は,.
指揮:ユージン・チガーン;北西ドイツ・フィル首席指揮者,アメリカ人と日本人を両親に持つ.
Violin: アレクサンドラ・スム;モスクワ生まれ,広く欧米のオーケストラと協演,昨年に続い 
                   ての来日です.
コンサートマスターは矢部達哉でした.

プログラムは,
ブルッフ:     ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
        ※※※※※※※※
R.シュトラウス: 交響詩「ドン・フアン」 作品20
                  :  交響詩「死と変容」 作品24
でした.

ブルッフは,なかなかの名演でした.
Vorspiel: Allegro moderato/Adagio/Finale: Allegro energico の3楽章構成ですが,第1楽章は「前奏曲」と題されており、第2楽章と直接アタッカでつながれていて、実際に第2楽章の前奏の役割を果たしています.緩やかな第2楽章は、抒情性あふれる魅惑的な旋律で有名で,最初にフルートによって歌われた後、魅力的なヴァイオリン独奏によって受け継がれます.第3楽章のフィナーレは、弱音によるオーケストラの数小節によって始まり、ヴァイオリン独奏のダブルストップ奏法による熱狂的な主題が主部を占めます.第2主題は、ロマン主義に溢れています
ブルッフはどこにもカデンツア挿入の余地を残してはいません.
スムのガダニーニはまことに叙情性溢れた旋律にぴったりで,久しぶりに聴くこの曲の好演でした.

シュトラウスの交響詩「ドンフアン」は,いうまでもなくドンフアン伝説にしたがったモノですが,全体の中間部近くで現れるオーボエの甘美な旋律と,それに続く4本のホルンの旋律が対照的で,終曲部では,ホルンの否定的な旋律が優位を占めて終わります.

「死と変容」は,誰かの文学作品に触発されたものではなく,実際に重病人であったシュトラウスが.自己小説的に作曲した作品で,作曲順に(1)死の床にある病人と子供の頃の幸福な回想,(2)死との闘争,(3)死んでいく者の夢,死,(4)変容,の4部構成ですが,旧知の詩人;アレクサンダー・リッターに作品の内容を伝えてそれを詩にすることを依頼し,完成された詩は詩人の名を伏せて総譜の冒頭に掲げられることとなったそうです.
時計の死を刻むリズム,ティンパニーに導かれて展開される闘争的な主部,ヴァイオリンに導かれて始まり,フルートの少年時代の回想,トロンボーンの死の動機,ハープを加えた変容の動機が続き,沈鬱さから解放されて闘いが浄化変容され,最後は明るく透明なハ長調の主和音で穏やかに閉じられます.

2曲とも,東京都響の実力を遺憾なく引き出したまことに見事な好演でした.
1981年生まれといいますから,まだ31歳くらいですが,なかなかの実力者なのに感心しました,またの来演を楽しみにしたいモノです

 

 

 

 

 


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